【2018年11月下旬発売予定】

1940〜50年代に活躍、機能性と美しさが両立した既製服を手がけ「アメリカンルック」の創始者と呼ばれる伝説的ファッションデザイナー、クレア・マッカーデル(1905-1958)。彼女自身の豊かな経験にもとづき、服をめぐるあらゆる疑問をていねいに解き明かす本書(1956年刊)は、「おしゃれ入門」の古典にして、バイブルともいうべき一冊。女性が心から服を楽しむための永遠の知恵と、いまこそ必要なヒントを日本初紹介。写真・イラスト多数。

本書のイラストより

 目次 

第1章 ファッションとは?
第2章 自分のファッションを作り上げましょう
第3章 小さなアクセサリーのコレクション
第4章 ベーシックなコートは買わないで
第5章 「ジョーンズ夫人」を、あなたのフォロワーにしよう
第6章 それはドレスのせいですか?
第7章 ファッショントレンドはどこからやってくるのか?
第8章 ドレスに負けない
第9章 ドレスアップとドレスダウン
第10章 服の作法
第11章 本当のスポーツウェア
第12章 誇れる旅行
第13章 「前髪で眉毛を隠す人」
第14章 「マッカーデルさんへ。娘がこんな服を着るといって聞かないのですが……」
第15章 ファッションに最終章はありません
マッカーデリズム
クレア・マッカーデル年譜
解説
訳者あとがき

 本書より 

ファッションは楽しくなくては、とわたしは思っています。あまりにも生真面目にファッションに挑んでしまうとき、自分自身に問いかけます。ニューヨーク近代美術館に展示されているような服をデザインしていたら、「それはどこで着る服なんですか?」というバイヤーの声が聞こえてきて、現実に引き戻されるのです。(4-5ページ)

わたしのデザインアイデアは、ほとんど自分自身の問題解決のために浮かんできたものです。わたしの問題は、あなたの問題と同じ。わたしは自分でジッパーを上げ下げしたいし、自分でフックも留めたい。夕食を料理しながら、お客様も迎えられるドレスがほしい。みなさんも同じだと思います。(23ページ)

まずは、自分が何種類の顔を持ちたいのかを把握しましょう。仕事場で、家庭で、ランチで、週末での顔。そこに自分のワードローブも合わせましょう。自分の人生をどうドレスアップするかを決めるのは、あなた自身なのですから。(35ページ)

「これ買います」と言う前に、そのドレスやスーツを着たまま座ってみてください。鏡の前で立っているだけなら完璧なそのスカート、座る動作をしても問題はないですか?(132ページ)

服は着られるために、着て生きるために作られるのです。わたしは雨の下でも、太陽の下でも、スポーツをしているときでも、ただ座っているだけでも素敵に見えて、そして心地よく過ごしたいのです。素晴らしいカットで素晴らしい作りでも、うわべだけの服は好きではありません。(142ページ)

気まぐれで、おめでたくて、素晴らしくて、予測不可能なもの、それがファッションだと思っていてください。あなたらしく素敵になることが大切なのです。決してファッションの奴隷にならないように。(188ページ)

ファッションは脈々と続いてきた、そしていまも続く終わることのない物語です。誕生と再生。ネガティブよりもポジティブで、決して独裁的ではありません。この本に書いたルールのすべてはすでに破られているか、いずれ新たなファッションの誕生とともに破られるのです。これぞファッションの醍醐味。挑戦であり、楽しみです。ファッションは移り気で、止まることを知らないということを覚えておきましょう。その柔軟性を利用して、新たなルールを作ればいいのです。(234ページ)

 紹介記事 

『GINZA』2018年5月号(マガジンハウス)
『vanitas』No. 003(アダチプレス、2014)

 著者 クレア・マッカーデル(Claire McCardell, 1905-1958) 

『TIME』1955年5月2日号

アメリカのファッションデザイナー。1940年代から50年代にかけて活躍。機能性と美しさが両立した既製服を手がけ、「アメリカンルック」の創始者と呼ばれる。1956年に本書を刊行。展覧会に”Three Women: Madeleine Vionnet, Claire McCardell, and Rei Kawakubo”(三人の女性――マドレーヌ・ヴィオネ、クレア・マッカーデル、川久保玲)など、評伝にClaire McCardell: Redefining Modernism(クレア・マッカーデル――モダニズムの再定義、未訳)がある。日本では成実弘至『20世紀ファッションの文化史――時代をつくった10人』(河出書房新社)で紹介されている。
FASHION PRESS:クレア・マッカーデル
ウィキペディア:クレア・マッカーデル
メトロポリタン美術館:Claire McCardell

 訳者 矢田明美子(やた ゆみこ) 

ライター、編集者。ニューヨーク州立ファッション工科大学大学院にて服飾博物館学を専攻。メトロポリタン美術館コスチューム・インスティチュートにてインターン、京都服飾文化研究財団、出版社勤務を経て、フリーランス。著書に『リトル・ブラック・ドレス』(二見書房)など。ローマ在住。

 解説 蘆田裕史(あしだ ひろし) 

ファッション論、服飾史研究。京都精華大学ポピュラーカルチャー学部専任講師。著書に『ファッションは語りはじめた』(共著、フィルムアート社)など。ファッションの批評誌vanitas(アダチプレス)編集委員、本と服の店「コトバトフク」の運営メンバーも務める。

 本書の概要  

書名 わたしの服の見つけかた クレア・マッカーデルのファッション哲学
著者 クレア・マッカーデル
訳者 矢田明美子
解説 蘆田裕史
デザイン 佐藤温志
四六判(188mm×128mm)、並製、288ページ、巻頭口絵8ページ、本文イラスト約120点
ISBN 978-4-908251-09-2
価格 本体1800円+税
発行日 2018年11月15日
原書 Claire McCardell, What Shall I Wear?: The What, Where, When and How Much of Fashion (Simon & Schuster, 1956. 復刻版Rookery Press / Overlook Press, 2012)

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