ファッションの批評誌『vanitas』

次号No. 005は2017年3月刊行予定です。もうしわけございませんが、もうしばらくお待ちください。

『vanitas』(ヴァニタス)について

日本にはファッションの批評がない、としばしば言われる。ファッションは文化として認められないことがよくあるが、その理由の一端はここにあるのではないだろうか。ファッションがビジネスであることを謳いながら、「ファッションに批評は似合わない」と言われることもある。だが、現代では美術も音楽も映画も文学もおしなべてビジネスとしての側面をもっており、ファッションだけが特権的な立場にあるわけではない。

とはいえ、批評の不在を嘆いていても何も始まらない。われわれに出来ることはただひとつ、がむしゃらにでも進むことである。過去も、現在も、未来もすべて引き受けよう。たとえそれが無謀な試みに見えようとも。

批評はひとつの制度であり、それを一朝一夕に確立することは難しい。本誌は「批評誌」を謳っているが、狭義の「批評」におさまるものではない。研究者による論文もあれば、デザイナーによる試論もある。インタビューもあれば、海外のファッション研究の紹介もある。一見すると「批評」以外のものが多いように思われるかもしれない。だが、これらはすべて批評の構築のためにある。われわれは現在だけでなく、10年後、50年後を同時に視野に入れている。大仰な表現かもしれないが、批評を根付かせるためにはそのくらいの時間が必要だろう。だが、まず第一歩を踏み出さねば物事は始まらない。

この『vanitas』という小さな一歩が、大きなうねりを生み出すことを願う。
(本誌「foreword」より)

既刊紹介

No. 001(品切) http://adachipress.jp/vanitas001
No. 002(在庫あり) http://adachipress.jp/vanitas002
No. 003(在庫あり)  http://adachipress.jp/vanitas003
No. 004(在庫あり)  http://adachipress.jp/vanitas004
No. 005(2017年3月刊行予定)

紹介記事

REPRE 12号(2012年5月) 『fashionista』創刊記念インタビュー
Fashionsnap.com(2015年10月) 何が変わった?ファッション批評誌「ヴァニタス」が最新号発売

編集委員プロフィール

蘆田裕史(あしだ ひろし)
1978年、京都生まれ。京都大学大学院博士課程研究指導認定退学。国立国際美術館、京都服飾文化研究財団などを経て京都精華大学ポピュラーカルチャー学部専任講師。共著に『現代芸術の交通論』(丸善出版、2005年)、『ファッションは語りはじめた』(フィルムアート社、2011年)『A REAL UN REAL AGE』(パルコ出版、2012年)、『現代芸術の交通論』(丸善出版、2005年)、共訳に『無機的なもののセックス・アピール』(平凡社、12年)など。ファッションのギャラリー「gallery110」、本と服の店「コトバトフク」の運営メンバーも務める。
ブログ:http://changefashion.net/blog/ashida

水野大二郎(みずの だいじろう)
1979年、東京生まれ。2008年、英国王立ロイヤルカレッジオブアート・ファッションデザイン博士課程後期修了。芸術博士(ファッションデザイン)。慶應義塾大学環境情報学部准教授。京都造形芸術大学 ウルトラファクトリー・クリティカルデザインラボ ディレクター、DESIGNEAST実行委員、Inclusive Design Now実行委員、FabLab Japanメンバー。共著に『リアル・アノニマスデザイン』(学芸出版社、2013年)、『x‐DESIGN』(慶應義塾大学出版会 (2013年)、『FABに何が可能か』(フィルムアート社、2013年)、『インクルーシブデザイン』(学芸出版社、2014年)など。多岐に渡り社会とデザインを架橋する実践的研究に従事している。
ウェブサイト:http://www.daijirom.com

編集アシスタント 太田知也
アートディレクション&デザイン 原田祐馬(UMA / design farm
デザイン 西野亮介(UMA / design farm

ウェブサイト http://adachipress.jp/vanitas
Twitter @mag_vanitas

vanitas旧サイト http://fashionista-mag.blogspot.jp

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