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ためし読み
私たちは生まれてからずっと、衣服とともに生活している。それなのに、衣服を語る言葉が貧しいのはなぜだろう。あいまいな用語が流通するファッションの世界に向き合い、本書は「言葉の定義=批評のためのインフラ整備」を試みる。ファッションをめぐる新たな思考が、この本からはじまる。
目次
はじめに
ファッションの定義/衣服について思考すること/なぜヒトは衣服を着はじめたのか/ファッション研究の現在/ファッションの三つの様態
第一章 ファッションデザインとは何か
ファッションとファッションデザイン/デザイン=外観なのか/デザインの方法論/ブランドのデザイン/システムのデザイン/二つの差異化/モノのデザイン
第二章 スタイルと装飾
シルエットで語られる歴史/様式と文体/衣服と言語の類似性/配置と構成/機能的な装飾
第三章 モダニズム再考
モダニズムとは装飾の排除なのか/ミニマリズム――反復と差異/美術におけるモダニズム――ジャンルの固有性/ボードレールとモダニティ/コム・デ・ギャルソンはアヴァンギャルドか?
第四章 衣服と身体
衣服をめぐるトラブル/第一の衣服としての身体/パレルゴンとしての衣服/潜在的身体としての衣服
おわりに
あとがき
著者 蘆田裕史(あしだ ひろし)
1978年生まれ。京都大学大学院人間・環境学研究科博士課程単位取得退学。京都服飾文化研究財団アソシエイト・キュレーターなどを経て、現在、京都精華大学ポピュラーカルチャー学部准教授、副学長。専門はファッション論。共著に『ファッションは語りはじめた――現代日本のファッション批評』(フィルムアート社、2011年)など、訳書にマリオ・ペルニオーラ『無機的なもののセックス・アピール』(共訳、平凡社、2012年)、アニェス・ロカモラ&アネケ・スメリク編『ファッションと哲学――16人の思想家から学ぶファッション論入門』(監訳、フィルムアート社、2018年)などがある。ファッションの批評誌『vanitas』(アダチプレス)編集委員、本と服の店「コトバトフク」の運営メンバーも務める。
本書の概要
書名 言葉と衣服
著者 蘆田裕史
装丁 名久井直子
題字 ヒグチユウコ
発行日 2021年2月22日
四六変型判、上製、182ページ
ISBN 978-4-908251-13-9
価格 本体1800円+税
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蘆田裕史×水野大二郎×藤嶋陽子「ファッションの批評と研究の未来を考えよう」
『言葉と衣服』『vanitas』No. 007(アダチプレス)W刊行記念
2021年9月11日(土)、19時〜21時、Zoomウェビナーによるリアルタイム配信+2ヶ月のアーカイブ