【公募は締め切りました(2023年12月5日)】
『vanitas』は2012年の創刊以来、論文と批評の公募を行ってきました。私たちはファッションの批評を実践したい、論文を書きたいと思う人たちがいることを信じて活動を続けています。『vanitas』の刊行はいわば批評のためのインフラ作りであり、潜在的なプレイヤー=書き手の受け皿となることもそのひとつです。
No. 008からは特集テーマに即した論文の公募を行っていますが、次号No. 009では「私たちはなぜ服をつくるのか」というテーマを設けました(タイトルは仮のものです)。
脱成長や脱物質化を求める声が強くなり、気候変動などの環境問題への対応が急務となっている今日、私たちはもはや新しいものをつくらないほうがよいとすら思われています。そのような状況において、私たち人間が行うものづくりを肯定することはいかにして可能なのでしょうか。サーキュラーエコノミーやサステナブルな産業生態系がうまく機能すれば、製造業は肯定されるのでしょうか。
一方で、フランスの思想家アンリ・ベルクソンが人間をホモ・ファーベル(工作人)と定義したように、私たちにとって制作行為は根源的なものだとも考えられてきました。だとすれば、私たちがこれからどのようにものづくりと向き合うべきか、今こそ考える必要があるでしょう。こうした問いをかかげて、私たちは『vanitas』No. 009を編集します。
これまで通り、公募論文・批評はファッションに関するものであればどのような内容であっても構いませんが、特集テーマに沿ったものを投稿していただければ嬉しく思います。
みなさまのご応募をお待ちしています。
2023年10月16日
『vanitas』編集委員 蘆田裕史・水野大二郎
特集テーマ
論文・批評:私たちはなぜ服をつくるのか
自由テーマ
論文:ファッションに関するものであれば内容は問いません
批評:ファッションデザイナー(テキスタイルデザイナーなども可)を対象とした作家論
応募資格
なし
応募方法
投稿を希望される方は、下記の方法で要旨の提出をお願いします。確認後、編集部より受領通知を差し上げます。
- 送り先:アダチプレス『vanitas』編集部 info@adachipress.jp
- 必要事項:「論文」か「批評」の明記、タイトル(仮でもかまいません)と要旨(200字以内)、氏名、略歴、連絡先(メールアドレス)
- 例
【件名】批評
【本文】ヴァージル・アブロー論――ストリートとラグジュアリーのあいだで:ヴァージル・アブローの仕事をブランディングの観点から分析することにより、なぜ彼が短期間のうちにルイ・ヴィトンのクリエイティヴディレクターを務めるまでに至ったか、その戦略の一端を明らかにする。
【氏名】論文太郎
【略歴】所属、専攻など
執筆規定
- 未発表の論文・批評に限ります。
- 論文は10,000字程度、批評は4,000字程度(注・参考文献を除く)。
- タイトル、氏名、略歴を明記してください。
- 採否に関しては査読後、編集部よりメールでご連絡いたします。
- 採択された場合でも加筆修正をお願いすることがございます。
- 図版の使用許諾の手続き、使用料の負担は投稿者自身でお願いします。掲載時には図版はモノクロで印刷されます。
- ゲラ(PDF)による著者校正は1回です。
- 表記や注、引用の仕方については下記リンクをご参照ください。引用箇所が不明瞭な場合は受理できません(リンクの許可をくださいました佐藤守弘氏に感謝いたします)。
http://web.kyoto-inet.or.jp/people/b-monkey/howto.html - 原稿料はお支払いできないことをご了承ください(掲載誌を謹呈いたします)。
- 論文・批評の著作権は著者に帰属します。
- ご不明点などのお問い合わせは、アダチプレス『vanitas』編集部 info@adachipress.jp 宛にお願いいたします。
締切
要旨の提出:2023年12月4日(月)- 論文・批評の提出:2024年5月7日(火)
掲載誌
- 『vanitas』No. 009(2024年12月刊行予定。発行・発売=株式会社アダチプレス)
- 本誌についてはhttp://adachipress.jp/vanitasをごらんください。